「ゆずか[名前を名字に代用]、お前委員会に入ってないのに帰るの遅くねーか?」ゆずかの顔が赤いことにふと気づく。「どうした?熱があるのか?」ゆずかは黙って首を横に振る。「もしかして好きな人でも思っているのか?」ゆずかはぴくっと体が震えて、今度は首を縦に振った。ちょっとショックだったが、同時に誰が好きのか、聞いてみたくなった。「誰が好きなの?教えてくれ」と頼むと、案外あっさり口を開いてくれた。「私の好きな人は、えっちゃん[自分のあだ名で、同級生の間では普通、むしろ名字で呼ばれるのは珍しい]、あなただよ。!」ゆずかは珍しく大声で言い、更に顔が赤くなっていた。自分は状況が飲み込むと混乱した。「えっえっ、いつから?」「小学五年からずっと好きだったの、あなたの明るさと、少しエッチなところが」「もしかして、俺がパンツ覗いてることも。」「当然しっていたわ、でも好きだったから短パンは履かなかったわ。突然だけど、私のこと好き?」ゆずかの真っ直ぐすぎる視線をみつめて自分の気持ちを言う。「僕は去年からだけど、君のことが好きでした。」その瞬間ゆずかは満面の笑みになり抱きついてくるなり、キスをした。初恋の人とキスが出来た。