私の通う中学の教室は、この時間ものすごい熱気で溢れかえっている。おしゃべりに花を咲かせる女子生徒たち、プロレスに興じる男子生徒たち、そして無数のグループに分かれ、雑誌や漫画を覗き込んでいる生徒たち…
 私も、そんな熱気の中の一つだった。今私の周囲には、3人の女生徒が集まっている。3人は黄色い声を上げながら、タレントやスポーツマンの先輩たちの話題に興じていた。彼女たちとは、入学してすぐ知り合った。向こうから、私に声をかけてきたの。その時から、私と彼女たちとの間には、誰にも言えない秘密があった。

 私、いまから恥をかくの。死んだ方がいいとさえ思えるような恥。
 それが彼女たちとの「約束」だった。約束を守らなければ、今の私には破滅しかない。
 私の後ろにいた優子が、突然私の頭をはたいた。何の脈絡もない。力も入っていず、痛いこともなかった。端から見ていれば、じゃれあっているようにしか見えないだろう。
 …でも、これが合図…
 「やぁ、いったぁい!」
私は「打ち合わせ通り」、右後ろに座っていた子の膝をはたいた。
 「あ、私じゃないよぉ!」 
私にはたかれた子、茜が笑いながら叫ぶ。
 「あんたのせいよ!」
彼女は、いいざまに優子の脇腹をつついた。くすぐったそうにけたたましく笑いながら、優子がまた私をはたいた。
 …始まる…
 彼女たちの手が、一斉に私に襲いかかってきた。脇腹を、脇の下を、胸を、うなじを、彼女たちの手が這い回る。彼女たちは歓声を上げながら、私の身体をもてあそんだ。正面にいた美智子が、私のおっぱいを力任せに握りしめる。
 「ああはあっ!」
 演技でなしに、恥ずかしい声が漏れてしまった。痛かったりくすぐったかったりで、私の身体は痙攣しっぱなしだった。いつのまにか、制服のボタンが少しずつはずされている。
学校の制服は、ブレザーに膝上のスカート。ブレザーは半分ほど脱げ落ち、彼女たちは私のおっぱいや脇の下を、意地悪くくすぐっている。優子が私の両腕を羽交い締めにし、万歳の格好で押さえ込んだ。無防備な脇腹を、両側から無数の指が這い回る。
 「やん、くすぐったいよ! やめて!」
私は笑いながら叫んだ。笑うしかないのだ。
 …クラスのみんなには、イジメられてるとばれてはいけない。これが約束…
ふっと気付くと、教室の中は異様なまでに静かだった。みんながさりげなく、こっちを見ている。プロレスをしていた男子生徒なんて、技をかける方もかけられる方も、ピクリとも動かずに、私を見ている…
 …いや。恥ずかしいから見ないで…
 スカートは乱暴にまくり上げられ、裾はさりげなくベルトの下につっこまれた。私の、パンティがクラス中の視線に晒される。やけに小さなパンティが、私のあそこにぴったりと貼り付いていた。割れ目の部分が、くっきりと浮き出している。お尻の方なんか、ほとんど丸出しだった。
 …違うの。これはさっき、優子に無理矢理はかされたの。小さいのよ…
私の意志とは関係ないところで、あそこがピクンと震えた。
 ブレザーはいつのまにか脱がされ、薄いブラウスだけになっていた。ゆっくりと時間をかけながら、ボタンが上下からはずされていく。その間も、私はひっきりなしにくすぐられていた。悲鳴とも歓声ともつかぬ声を上げながら、私は少しずつ、裸にされていく。
 …私、命令通り、ブラジャー、つけてない…
私のブラウスの胸の所には、小さなピンク色の突起が浮かび上がっていた。
 「いやぁだ、聡子ってブラつけてないの!?」
茜が大声で叫んだ。知ってるくせに。もうクラス中の子が、完全にこっちに注目していた。誰も止める人はいない。男子は身を乗り出さんばかりにして、女子は興味津々に、私が少しずつ剥かれていく様子を眺めている。
 これがイジメでないなどと、思ってる子はいない。でも、私は笑いながら、一枚一枚脱がされていく。これは遊びなのだ。みんなそう思うことで、よけい遠慮無しに、私の身体をじろじろと見つめている。
 「あぁ…お願い。もう許して…」
 優子が最後のボタンをはずしたとたん、ブラウスは大きく左右に弾けた。中学校に入りたてとは言え、私のおっぱいはかなり大きい。高校2年のお姉ちゃんと、ブラはほとんど同じサイズだ。当然ブラウスはいつだってきつい。
 「でけぇ…」
どこか隅の方で、男子の声が挙がった。
 …いや、恥ずかしいの…牛みたいに言わないで…
優子は私のおっぱいの大きさを見せびらかすかのように下からすくい上げた。
ぶるぶると揺すってみせる。彼女は自分の世界に入ってHな行為に没頭しているように見える。でも、本当は違うのだ。
 …私を…私の身体を、みんなに見せつけようとしてる…
 「お願い…やめてよぉ…」
私は小声で、茜に囁いた。茜は鼻で笑い、私のおっぱいを…その先ですくんでいる乳首を、人差指で押しつぶす。
 「乳首、こりこりしてるじゃん。聡子ってこういうの好きなんでしょう?」
 「そうよ。それにみんなに見られるのって、初めてじゃあるまいし」
美智子が意地悪く続ける。
 「聡子って淫乱だもんねぇ…」
優子が、胸をもみしだきながら笑った。
 「ねぇ、濡れてるか見てみようよ!」
茜が、鉛筆の先でパンティをつついた。右足が、ピクンとはねてしまう。
 「すっげぇ。きっと毎日オナってるんだ…」
 …してないわ、毎日なんて!
 「いやねぇ、佐久間さんって。男子も見てるのに…」
 …ああ…本当に見られてるの? 夢でしょう?
 「やだ、なんかあそこが黄色っぽくない?」
 …いや、そんなこと言わないで…
 「あんな恰好して、笑ってるの。信じらんない」
 …違うの。私、笑ってないと今度は…
あちこちから、コソコソと声が響く。その声の一つ一つに、私は反応してしまう。確かめられるまでもない。私のあそこは、もう濡れきっていた。
 「いやっ!」
パンティが一気に引き下ろされた。もうしっかりと生えそろったヘアが、風になびく。
 …ああ…こんな所まで…
 私、発育がやけに早い。思い知らされたのは、小学6年生の修学旅行の時だった。何も考えずに大浴場に飛び込んだ私だったが、自分の体が人と大きく違うことに、私は激しく動揺した。ヘアの生えている子はクラスでも3分の1くらい。生えてる子だって、それは産毛同然か、割れ目にかかるようなほんの一房の物だったから。特に剛毛ってわけでも、毛深いわけでもない。生えそろうのが早かっただけなのだ。でも、しばらく私は女の子たちの好奇の対象となった。そんないきさつのあるヘアが、みんなに晒された。
 男子たちは生唾を飲みながら、私の股間を覗き込んでいる。女子たちは淡々
と、そこを注視していた。自分のそこと、頭の中で比べているのだろう。
 中1で80を越えたおっぱい、完全に生えそろったヘア。
 見られてる…恥ずかしい…でも…
 私の知る限り、このクラスで私ほどのスタイルのいい子はいない。男子の欲情の、女子の羨望の対象なのだ、この私が…
 恥ずかしさの中に、少しだけ、誇らしい気持ちが浮かんできた。しかし、そんな私の気持ちの変化を見とがめたのだろうか?
茜と美智子が私の両足を抱え、一気に左右に大きく開いた。
 「いやぁぁぁ!」
私、約束も忘れて叫んだ。クラスのみんなが、我に返ったように騒ぎ出す。私はさらけ出された股間を、必死で押さえ込もうとした。しかし、その両腕を、優子が乱暴にねじり上げる。
 「約束、破ったね!」
 優子はなぜか嬉しそうな表情で、私の耳元で囁いた。
 「喜んで私の玩具になるって言ったでしょう。約束守れないなら…力づくでも、あんたを玩具にしてあげる…」
 優子ははだけきった私の股間に手をつっこむと、そのまま上に撫で上げた。
私の背中に、ぞくっとする快感が走る。
 「男子、見たいんでしょう?  よってきて近くで見たら?」
優子は大声で叫ぶと、私の割れ目をVの字に押し広げた。
 「いや、お願い、やめて!」
泣き叫ぶ私など気にもとめず、クラス中が私の周囲に集まってきた。

続く