前回 

土曜日の夕方、5時を過ぎるともう窓の外は夜の色を帯び始めている。4月の下旬とは思えないほどだった気温も下がり始めた頃当初の予定を大幅にオーバーして慌ただしく、それでいて名残惜しそうに菜摘は帰っていった。
金曜の9時過ぎに出会い、その日をまたぐ頃再会して半日以上を一緒に過ごしたけどそのほとんどは全裸で絡み合っていた。そしてそれは菜摘がこの部屋を出発しなきいけない時間を過ぎても続いていたせいで彼氏と晩御飯を食べる約束のはずだったけど作って待っているという時間では無くなってしまったようだ。
再びスーツに身をまとった菜摘は心なしかシャント見えるけど、その笑顔は丸一日をほぼ全裸で過ごした距離の近さが滲んでいる。駅まで送るオファーを固辞した菜摘は玄関先で最後の深いキスをねだり、次に会う約束に念を押したうえで明るく手を振ってドアを閉めた。

菜摘と過ごした怒涛の丸一日の余韻に浸りながらボンッとソファーに体を沈めた。さすがに全身に疲労を感じる。
明日には昨日出会ったもう一人の女性、マリエとランチに行く約束をしており、思惑通り行けば食後この部屋に誘い込んでもう一度じっくりマリエと致したい、と思っていたため早急な体力回復、有り体に言えばまた明日マリエとセックスするための実弾の補給が必要だ。
マリエはスレンダー巨乳で顔も整った菜摘とは全く違うタイプで、ぽっちゃり、人によってはデブとも言われそうな体系だったけど決してブスではない、と言うより男ウケするタイプのカワイイ顔だったし、肉感的な女性が好きな俺にとってはかなり性欲を刺激されるタイプでそしてなによりかなりの爆乳だった。昨夜は成り行き上ビルの非常階段でという興奮するシチュエーションではあったけどじっくり堪能した、と言える状況でもなかったので明日はぜひともその体を余すことなく使わせていただきたいと考えていた。

そういや裕也あのあとどうしたんだろ。
昨日、一緒に飲みに出ていた裕也は新社会人であるマリエの同期、モデル体型でさらりと長い黒髪が印象的な長身美女、ユリカを4人が出会ったダーツバーから連れ出すことに成功していた。
スマホをチェックするとLINEのメッセージが何件か入っている。

一番新しいものはつい今しがた別れたばかりの菜摘だ。
「隆さんありがとうございました、すっかり長居しちゃって!来週また会えるの楽しみにしてますね」
絵文字で飾られたメッセージのあとに不気味な生物が親指を立てているスタンプが貼られていた。うん、カワイイやつだささっと返信しておく。
裕也からは昼過ぎにメッセージが入ってた。
「おはー、ユリカちゃんまだうちいるよ、めっちゃエロいwおまえのぽちゃこさんはどう?」
そっか、裕也は俺がマリエをお持ち帰りしたと思ってるよな。んでさすがに裕也、しっかり仕事してる。
「ぽちゃこさんとはあのビルの階段でやっちゃったwんでその後居酒屋で連絡先聞いたナツミわかる?そのこと合流してついさっき帰っていったわめっちゃエロいw。ぽちゃこさんは明日また会う」
「元気過ぎね?wってかゆかり帰る気無いんだけどどーしよwあしたなんなら合流してもイイ?」
「合流してどーすんだよ、俺がしっかりぽちゃこさん楽しんだ後なら聞いてあげてもいいよ」
「明日夜?もしあれだったらテキトーな時間に連絡入れるわ」
「明日昼飯から会うよ。雰囲気に寄ってはお前の連絡スルーになっちゃうけど悪しからずご了承ください!」
「おけおけー、明日がんばれよーw」
「オイッス」
いい歳になっても学生時代からの友人とのやりとりは大してかわらない。

マリエからのメッセージは届いていないようなので念のため明日の予定をもう一度確認。
「どもー、今日は一日中家でグダグダしちゃったよ、楽しい休日過ごした?明日、どこ行こっか?」
すぐに既読になり返事が来る
「私も彼の家でグダグダしてたー。明日どうしましょっか、イタリアンとか食べたいです」
「了解。じゃあ○○駅に集合で、12時でいい?それとも混むの避けて11時半には待ち合わす?」
「ゆっくりしたいし11時半でいいですか?隆さんその後予定ってあります?」
「明日は全然フリーだよ、よかったらゆっくりあそぼ」
「はい、私も全然予定ないんで一緒に遊んでください!じゃあ明日楽しみにしてますねー」
「俺も楽しみにしてますー」
とりあえず明日の午後はマリエとゆっくりできそうだ。
まずは昨日の夜から菜摘とやりまくって乱れに乱れた部屋の掃除から始めなきゃ。
俺は重い腰を上げてベッドルームに向かい、二人の交歓の匂いが染み付いたようなシーツやタオルケットを剥いで洗濯機に放り込んだ。
さてと、土曜日の夜に一人家で過ごすのも久しぶりだけど昨日からの疲労を何とか明日までに取っておきたい。
その日はいろんなスパイスがガッツリ入っているのが気にいって二日酔いだとか疲れが溜まっている時によく食べ、実際になんとなく身体がシャキッとする激辛のスープカレーを近所の北海道出身だというオーナーがやっている馴染みの店で食べて酒も飲まずに12時前にはベッドに入った。

待ち合わせの10分ほど前に駅についた。
その日は前の日の早寝が効いたのかスープカレーに含まれる漢方薬と似たようなものだという数々のスパイスが効いたのか、驚くほどスッキリと目覚めることができた。
コーヒーを飲みながらもう一度部屋の掃除、細かい髪の毛やヘアピンなんかでも絶好のチャンスをふいにすることはあるので念入りにチェックし、いつ連れ帰っても問題ない万全の状態を作ってきた。

11時25分、待ち合わせ時刻の5分前にマリエは現れた。さすがは新社会人、時間厳守ができている。
金曜日、スーツ姿だったからマリエの私服は凄く新鮮に見えた、とは言えマリエに会うこと自体2度めなわけだが。
白地に赤の小花がらのふわっとした膝丈ワンピに長袖のシンプルなボレロ風ジーンズジャケット、緑のエナメルヒール。すごく上手なコーディネイトだった。
ワンピはふわっとしているのでぽっちゃりな体系を上手にカバーしている上に、ウエストで軽く絞られたひも状のベルトとボレロのせいで爆乳もしっかりと強調されている。
そして髪型は先日のストレートから少し緩めのカールを入れて顔の輪郭をぼやかしつつ、ぱっちりと大きい目やぷっくりと肉厚の唇を際立たせている。
「おはよ、スーツ姿も良かったけど私服もめっちゃオシャレさんだね、すっごいカワイイ」
「おはようございます、またせちゃいました?すみません。隆さんいきなり口上手すぎですw」
マリエだって口上手だったよというオヤジかつ午前中の駅前待ち合わせには似つかわしくない卑猥なセリフが浮かんだけどそれはさすがに飲み込んだ。
「いやいや、マジで、ちょいドキッとしたもん」わりと本音だ。
「ちょいなんですねwでもありがとうございます」
そんな感じで俺はあらかじめ決めておいた店にマリエを連れて行った。

その店は駅から俺の家の方に向かってちょうど真ん中位の距離にある、イタリアンというよりは地中海料理のお店だ。
店に入って二人とも1500円のランチをオーダーした。
「せっかくだからワイン飲んじゃおっかなーいい?マリエちゃんどうする?」
鶏レバーのペーストを軽くスモークしたもの、ニシンとズッキーニのマリネトリッパのトマト煮込み、タプナートとフォカッチャ。前菜とパンが運ばれてきた時点でうん、これはワインだな、と下心は全く関係なしに飲みたくなった。
「美味しそうですね、せっかくだから飲んじゃいましょっかw」
キリリと冷えた辛口の白ワインで乾杯する。
「こないだ、あのあと彼氏さんとは大丈夫だった?」
「帰るの遅いとか言って軽く不機嫌でしたけどそれはもう最近いつものことなんで。私もすぐにお風呂入って寝ちゃいました」
「一緒に暮らしてると色々めんどくさそうだねー、その点俺なんか一人暮らし満喫だよw」
「なんか彼女さんいないって信じられないですけどねw何人も連れ込んでたりw」ご名答だ。
「何人もってことはさすがにないけどたまにはね、まだまだ健康な青年ですから」
「やっぱりー、でもおしゃれなトコに住んでそうですよね、確か近いんでしたよね」
「そだね、近いよ。飲みに出るのも会社行くのも徒歩圏内で済ましちゃうって良くないよねw」
「ええー、でもこのへんに住めるとか羨ましいですよ」
「そんな大した家じゃないよwよかったらいつでも遊びに来て」
「えー、いいんですか?なんか遊びに行ってる間に他の女の子とバッタリ出くわしちゃったりしません?w」
「しませんしませんw安心して遊びに来て」
「じゃあ、今日とかダメですか?ご飯食べたあと」ほら、食いついた。
「全然おっけーだよ、特に行きたいトコとかなかったの?」
「強いて言えば隆さんの家遊びに行ってみたいなーって思ってましたw」
「あははっ、なら言ってくれればよかったのに。じゃあまずは美味しいお昼ごはん楽しんでウチ行きましょっか」
「わーい、たのしみー」マリエはセリフっぽく言って満面の笑みを見せてくれる。
家まで来るとなるとあとは金曜日の続きを楽しむより他無いなと。
「そういえばユリカちゃんってあのあと連絡とった?」白々しく聞いてみる。
「あ、なんかあのあと裕也さんと一緒だったって言ってました。終電逃したから朝まで付き合ってもらったって。あ、隆さん聞いてました?内緒だったかなー」口が滑っちゃったという顔をするマリエ。
「ううん、なんとなくは聞いてたよ、大丈夫」さすがにもしかしたら2泊していまだに一緒にいるかもしれないなんてことまでは知らないようだ。
「あのこも彼氏いるのに、いいのかなー。あ、私も人のこと言えませんよねw」
「俺らの事は話たの?」
「さすがに話してないですw」
なるほど、今後の展開どうなるかちょっと楽しみだ。
さり気なく裕也にLIENSメッセージを送っておいた。
「飯食ったら俺んちだわー、そっちもなんかあったら連絡して」

結局ランチとグラスワイン2杯を飲んで俺たちは店をあとにした。陽気も手伝ってフワフワと良い気分だ。
マリエもずいぶんご機嫌な様子で、始終ニコニコしながら楽しそうに話してくれる。
一緒にいてホントに楽で癒されるコだ。
5分ほど歩くともう俺のマンション、昨日菜摘と散々やりまくった部屋にマリエを迎え入れる。
「わー、やっぱりスゴイおしゃれな部屋じゃないですか、あ、DJとかやるんですか?」
昨日深夜の菜摘と、とは言えこの部屋にはじめてくるコはだいたいなんだけど同じリアクションを見せ、ほぼ同じような返答をする。
「とりあえずどうしよっか、さっき締めにコーヒー飲んだし紅茶か日本茶でものむ?なんならまだ全然明るいけどお酒もあるよw」
「えーと、何でもいいですよ、隆さん何飲むんですか?」
「え、どうしよ、なんかビール飲みたい気分なんだけどw」
「今日ちょっと暑いですもんね、じゃあ私もビール頂いていいですか?w」

おれがあんまり旨い旨いと飲むものだから例のスープカレー屋のマスターがわざわざ実家から送って貰いプレゼントしてくれた北海道限定というサッポロクラシックをグラスに注ぎカチンとグラスを合わせて飲む。マリエもまぁいける口だ。
ソファーに並んで座る。
「金曜日、マリエちゃんけっこう酔っぱらってた?なんかあんなトコであんなことになっちゃったから次の日とか大丈夫だったかなーってちょっと心配してた」
「ちょっと酔っぱらってただけど全然、意識しっかりしてたし。それに全然イヤじゃなかったですよ、次の日は正直思い出してちょっと恥ずかしかったですけどw」
「よかった、恥ずかしいくらいで、内心起きて素面になって思い出して嫌われたりしないかって思ってたさー」
「全然ですよ!だってむしろ私から誘ったみたいだったじゃないですか。あ、一応言っときますけどあんなこと初めてですからね!」
「浮気も初めて?」
「今の彼氏と付き合い始めてからは初めてです、高校生の頃は何回かw」
「悪いこだなーw」
ビールのせいということもないだろう、少しマリエの顔が赤くなり始めた。
「でも変なシチュエーションだったけどその分興奮したよ、俺w」
「私もですwっていうか部屋の外でするのって初めてでした」
「車とかないの?」
「ないですよー。全然ない。彼氏にキャンプ言った時林の中でしよう、って言われて入っていったことあるんですけど蚊が多すぎて諦めたことがあるくらいですw」
「あぁ、AVとかで定番のシチュエーションだし彼氏さんがしたがるのもわかるよw」
「でもおっぱいとかアソコとか蚊に刺されたらホントイヤですよね、あ、彼氏はアソコ蚊に刺されてましたw」
マリエは暑くなってきたのかボレロを脱ぐ。ムッチリと白い二の腕があらわになり俄に欲情する。

マリエの二の腕をさする。すべすべとした質感とポヨンと柔らかい感触を楽しむ。
「こんなキレイな肌虫さされだらけにされたら俺は怒るよw」
「ホントですよね、結局首筋とか足首とか刺されちゃったんですよ。まぁキャンプだししかたないですけどね」
「跡残らなくてよかったよね」俺は金曜の夜のマリエのうなじを思い出しながら今日はカールしている髪を少しかきあげて確認する、指が耳に触れたときにマリエの肩がぴくんと震えた。
「跡、残ってないですか?自分じゃわからなくって」
「ぜんぜん、キレイなうなじだよ、金曜も思ったけど、色白いよね」そう言いながら軽く抱き寄せ、そっとうなじに唇を当てた。
「ふぁ、はぁ」マリエから声にならない吐息が漏れて肩がさらに大きく震える。
「軽くあてただけだよ、マリエ感じやすいよねw」
「首、とか耳とか、弱いんです」すっかり弱々しく甘くなった声でマリエは答える。
「こないだはなんか周りとか気にしながらだったけど、今日はゆっくりできるね」耳に息がかかるような距離でマリエにささやきかける。
マリエからは荒くなってきた呼吸しか返ってこない。
耳元から唇を離してマリエの目を覗きこむとすでに興奮の色が差し込んでいる。
まっすぐに目を見つめながら頭をかしげるとマリエはまぶたを閉じて逆方向に頭を倒し顔を近づけてくる。グロスがたっぷ塗られてつやつやした唇が半開き状態で求めるようにヒクヒク動いている。
そっとくちづける。マリエの柔らかい感触がゆっくりと伝わってくる。
相手の唇をついばむようにお互いに求め、どちらからともなく舌が伸び、触れ合い、更に深く絡み合う。
生暖かくヌルヌルした質感の舌を味わいながら唾液が交換され、ヌチャっ、ピチャっと音が鳴る程にマエリの呼吸は「はぁ、あぁあ、はぁあ」と荒く、短くなっていく。
青い血管が走っているのが見て取れるほど白く透き通った太ももに手を触れる。吸い付くような肌目の細かい感触にくわえて少しひんやりと感じた。
マリエは両腕で俺の首にしがみつくように夢中で俺の唇と舌を吸っている。俺はふとももをさする手を一旦はなし、胸に手をやる。相変わらずずしりとした重量感を感じる。菜摘も大きかったけど均整のとれた美巨乳だったが一方のマリエは重量級の爆乳といったところだろうか。
一気に脱がせたいところだけど実際今日のワンピース姿はとても似合っていて、脱がす前に着せたまま楽しみたいと思っていた俺は、しっかりと頭をホールドしていたマリエの腕をほどいてゆっくりとその手を俺の股間に持っていった。
「またこんなに大きくなっちゃったよwマリエのせいで」まっすぐ目を見つめながらそう言うと、マリエは一瞬恥ずかしそうに目を伏せ、でもしっかりと右手で俺のモノをさすり始め、少しはにかんで言った。
「隆さんのもう硬くなってる」
その言葉を聞いて俺のティン◯はさらに硬さを増す。
素早くバックルを外し、ボタンを開いてジッパーを下ろすと、さすっていた手を止めてマリエは両手で俺のジーンズを脱がしにかかる。
腰を浮かすとジーンズだけではなく一気にパンツまでずらされ、想定外の事に一瞬焦ってしまう。明るいリビングの中、俺のはしっかりと上を向いている。
ジーンズとパンツを膝まで下ろすと、マリエはソファーの上で俺の方を向いて正座し、右手で俺のティン◯を上下にさすりながらゆっくりと上半身を倒す。唇を亀頭の先端に触れさせ、唾液を垂らすとまた少し頭をあげて俺の目を見つめながら唾液を潤滑にして右手で包み込むように手コキを始めた。
「はぁぁ」ジンと痺れる快感に俺はおもわず長い息を吐き出す。肉感的なマリエの掌は、菜摘のそれとはまた全然違う柔らかさで俺の敏感な先端を刺激してくれるのだ。
時折チロっと舌を出して亀頭の先端や周辺のカリを舐めながら手コキを続けて俺を高かめる。
俺はひざにとどまっていたジーンズと下着を脚から抜いて股を拡げ、マリエの腰をもってその間に入るように促した。
俺のティン◯を上下にさすりながら正座から膝立ちになり、左足、右足とフロアにつけて床に座り込む。俺の脚の間に収まったマリエは上目に俺の様子を伺いながら再びそれを口に含んだ。
『それにしても俺、この体勢好きだなw』自嘲気味に頭の中でセリフを発する。
俺の股間で上下する頭は次第に積極性を増してきた、吸い上げるようにジュポ、ジュポッとたっぷりと唾液を絡め、舌をぐりんぐりんと動かしながら上下にストロークする。もちろん手でしっかり刺激を加える事も忘れない。
ぽっちゃりな女性は口内の肉付きも良いのだろうか、大抵柔らかくねっとりとした極上のフェラをしてくれるがマリエもその例に漏れず、たまらなく心地よい口技を持っている。
唾液が根元から垂れ落ちそうになる絶妙のタイミングでマリエはタマの裏に舌を這わせ、棹をてでゆっくりと捏ねながらタマを口に含んでコロコロと刺激を与える。
逡巡する、とりあえず一発このまま出してもらおうか。
右手を伸ばしてマリエの頭をそっと撫でると、上目遣いで俺の表情を確かめる。