調子にのって続き書く。クリスについて・・・出会った時は日本に来て2年目だった。クリスはサンフランシスコ生まれで実家は印刷業経営。アメリカの高校を卒業してからデザイン関係の仕事に就いていたが、ある時依頼で広告を作ったらしい。その時の相手の担当者が安井さんという日本人で、とてもよくしてくれたんだと。そこから親交が深まって20の時に来日。安井さん宅は千葉にあってそこに3日滞在。安井さんのお母さんが作るご飯が美味しくて美味しくて感動したらしい。で、安井さんの部屋に入った時に目に入ったのがZガンダムのガンプラ。「あれは体に電流が走ったね」(本当にこう言った)。クリスのガンダム好きはここから始まった。早速次の日には安井さんと共に近くの模型店に繰り出すも、あまりのガンプラの種類の多さに驚く。とりあえずお目当てのZガンダムと、安井さんに勧められた赤ザクのプラモを買って帰宅。そして機動戦士ガンダム(総集編みたいなやつ)の鑑賞会。そして安井さんのガンダムシリーズ講話。なんというガンダム尽くし。しかし悲しいかな翌日は帰国予定の日。再び日本に来ることを近いつつ帰国。帰国してからも近くのおもちゃ屋でガンプラを探すも当然見つからず、ネット注文で百式を買ったらしいが状態が悪く、それ以降買わなかったらしい。また日本に行きたい一心で仕事とバイトを掛持ちしながら貯金貯金貯金。そして日本語の習得・・・。1年後、仕事を辞めて、親に頭を下げて単身日本へ。安井さんの紹介で印刷関係の仕事に就く。安井さんはずっと自宅に住んでもいいと言ってくれたそうだが、そこまで甘えられないと一人暮らし開始。それからガンダム三昧の日々が始まる。アニメは当然完全走破。俺と出会った時にはクリスが作ったガンプラは余裕で100を超えてた。MGからBB戦士までずらっと。しかも塗装までこなす本格派。ホビージャパンに投稿したこともあるらしい。ある日、仕事先の人に紹介された某サークルに加入。そこでレベッカと友達になる。しばらくして俺が加入。俺は英語まったくしゃべれなかったけど、異文化交流したくて加入した。初対面のクリスはかっこよくて男なのにドキドキした。アッー!とかじゃなくて純粋にかっこよかったよ。ジョシュ・ハートネットに似てるなぁって思ったのが第一印象。しかし、そんなことを吹き飛ばしたのが、俺の携帯の待受けを見て「おお!νガンダムですな!」発言。そりゃポカーンってなるよ。若干片言な日本語で「νガンダムですな」って、驚くなってのが無理。でもまぁそこから急速に仲良くなった。ガンダムの話だけじゃなく、お互いGREENDAYが好きで、軽くバンドの真似事みたいなこともした。あえて嫌だった事といえば、女性にモテまくること。バーとかに行くと高確率で逆ナンされる。でも「彼女いるからゴメンネ。」って毎回断ってた。普通はもったいないって思うけど、クリスには片思いの人がいて、めちゃくちゃ一途だったからそれもしょうがない。その片思いの人ってのが今の彼女。同じサークルの先輩だった優子さん。クリスが帰国前に告白してOKもらって半年後に優子さんが渡米。なんという行動力。優子さんは一度日本に帰ってから親に全てを話し再び渡米。2人は今年の夏に結婚の話し合いで再来日する予定。クリスが帰国することになったのは、親父さんがガンで入院することになったから。親御さんはずっと隠してたらしい。帰国する3日前に俺のとこに来て号泣。「日本にいたいが家族を守らなきゃいけない。でも○○とももう遊べなくなるのがすごく悲しいよ。」って。そのときクリスが持ってきてたのがHi-νガンダムのフィギュア。友情の証にってさ。俺も号泣。翌日急遽お別れ会。そのときにクリスが優子さんに告白。優子さんOK。レベッカ涙目。帰国当日。クリスに薄型PS2とガンダム無双をプレゼント。全力ハグにキスの嵐をいただきますた。この時はお互い泣いてなくて、笑顔で「またな!」って、なぜかお互い敬礼。俺の後には優子さんとハグとキスの嵐。レベッカ号泣。カンとコウキはクリスと拳を合わせてた。なんかすごく絵になってた。それから、俺はサークルを辞めた。特に理由はない。ただ、カンやコウキとは今も連絡は取り合ってる。もちろんクリスも。今度奴が来る時のために、ガンダム00のDVDBOXを準備している。結婚祝いになればうれしいなぁ。