コタツでうたた寝してた。真由の寝顔があまりに可愛いくて、ついキスをしてしまったのは付き合い始めてまだ日の浅い一年前の冬の事。真由:『大和くぅん』大和:『真由本当にいいの…?』真由:『い、いいの大丈夫だから…あ…ん……来て!』部屋の中で叫ぶ真由…大和:『わぁっ!』真由:『あ…亜由…帰ってたの?(汗)もぅノックくらいしてよ〜亜由〜』亜由:『自分の部屋に入るのになんでノックしなきゃなんねえんだ?セックスするんならラブホ行けっていつも言ってんだろ!』真由:『亜由〜父さんや母さんには黙っててよ〜(汗)』俺は双子の片割れと付き合っている真由:『亜由〜(涙)』亜由:『うっぜえな〜』ほんと似てるよな〜性格は正反対だけど…大和:『ゴメン亜由俺が悪いんだ俺が強引に誘っちゃったから…だから親には内緒に…』真由:『大和くんもああ言ってんだし〜ね亜由!』亜由:『わかったよ今回は見逃してやるよ!ただし!またこんな事やってたらその男と別れてもらうからな!』俺はびっくりした真由:『ありがとう〜!』亜由:『ベタベタくっつくなー!』いつも感じる…敵意のこもった亜由からの視線…双子にとっては俺は邪魔な存在なんだろうなぁ……次の日友達に話したA:『その歳で小姑問題かよー大和〜(笑)』大和:『笑いこどじゃね〜よ双子がこんなに大変だとは思わなかったよ〜』A:『あんな美人双子と仲良しで何が大変なんだよ〜』大和:『ジュース飲んでても俺だけコップでないしゲーム中にコンセントは切るし廊下ですれ違い様に足踏んでくし……』B:『お前何かしたんじゃね?それだけ嫌われるのって、あれだけよく似た双子だから真由ちゃんと亜由ちゃんを間違えたことがあるとか!』大和:『何回か見間違えて呼んだり話しかけたりもしたことある…声までそっくりで気付かなかった…』B:『それだよ双子っのは姿形は似てても別々の人間だからな〜とり間違われることにナーバスになってるもんなんだよ!特に女だし…』大和:『そうかもしんね〜どうすりゃいいかな〜?』A:B:『とりあえず謝っとけー(笑)』大和:『とりあえずって…』つくづく双子は難しい…放課後3人で町を歩いていた真由:『どしたの〜元気ないよ〜』大和:『いやそんなことは…』また見てる…真由:『あ…レミオの新アルバムでてる〜ちょっと待っててね〜』大和:『あ…真由!』行っちゃった…大和:『真由のCD探しが始めると長いんだよね…』亜由:『うん…なかなか決まんないんだよな〜』ほんとに似てるな〜大和:『あ…あのさー』亜由:『また…キスしてよ…』俺はびっくりした大和:『え?キス…またって…してって…何言ってんだよ!ふざけんな!』亜由:『1年前…お前の方からキスしてきたくせに…コタツで寝てたアタシにキスしてきたくせに…』一年前……………………あれは…亜由だったのかぁぁー!大和:『ご…ごめんあれは間違えて…』亜由:『責任とってよ…』大和:『責任?』亜由:『真由と間違えてキスしたのは分かってるよ…だけどあの日から…お前の事ばっかり考えてる!ムカツク!お前なんて全然タイプじゃないのに!責任とって好きになってよ!アタシのこと好きにならなきゃ許さない!』その迫力と泣いた顔の可愛いさに思わず俺は大和:『はい…』と応えて一年前とは違うキスをした…………亜由真由:『どっちにするか決めてよ〜!』大和:『え?どっちにするって……え?』亜由:『カラオケどっちにするか聞いてんの〜』大和:『あ…なんだ(笑)あ〜そうだなあー』亜由真由:『ついでにー私達のどっちと付き合うのかも決めろ!』……大和:『な…なんで?バレ……』真由:『双子だもん相方が何考えてるかくらいすぐわかっちゃうよ〜問い詰めたらあっさり白状したの!』亜由:『悪い!大和(笑)』修羅場になると思ったのに何なんだ?この明るさは?さっきまでの俺って……亜由:『では改めて…どっちと付き合うのか決めてよ!』大和:『は?』亜由:『は?じゃないだろ〜!さっさと決めろ!』真由:『そうよ大和くんここははっきり決めて!』この展開っていったい……亜由:『アタシだよなっ?』真由:『私よね?』おもちゃだ!片方が持っていればもう片方も欲しくなる…俺は双子の共有のおもちゃ……大和:『ねぇ…3人で…付き合おっか……』亜由:『う…うん…』真由:『大和くんがいいなら……』恋じゃなかったそして俺は2枚の合わせ鏡の中さ迷い続ける………