新しい事務員が入ったというので、どうせブスかババアだろうと期待してませんでしたが、そのOLは私好みの美人でした。身長は164センチくらい、細身で脚が細くて長い。なによりも私を喜ばせたのは、そのOLが黒タイツを穿いていた事です。

私の勤める会社には変な決まりがあって、女子事務員は冬でも肌色のストッキングを穿く事になっていました。どういう経緯でそうなったのか不明ですが、黒という色がセクシー過ぎると考えた、お局様がいるそうです。

そのOLは派遣会社から来た子なので、馬鹿馬鹿しい社内のルールには無頓着でした。仕事はきっちりこなしますか、退社時間が来たらすぐに帰るし、飲み会に誘っても絶対来ません。空気を読まない現代風な子で、古狸のお局様たちは陰口を叩いていましたが、私にとって重要なのは、その子の綺麗な脚と黒タイツだったので、会社に行くのが俄然楽しくなりました。

それにしてもいい脚です。私の机からは丁度その子の脚が見えるのです。長い脚を黒タイツに包み、脚を組んだり、伸ばしたり、パンプスを脱いで、つま先を伸ばしたりする様子を拝めるのは至福の時間でした。そんな私の視線にその子も気づいたようで、座り直す時にスカートの裾をわざと短くして、黒タイツの太ももがよく見えるような、「サービス」もしてくれました。

行けるのではないか?と思いました。この子を口説いてホテルに連れ込む妄想をする私。キスをして服を脱がせていきますが、黒いタイツだけは脱がさず、タイツを穿いたままの彼女とセックスする。

そんな妄想をしながらオナニーする毎日でしたが、現実には到底不可能な事も分かっていました。私は独身でしたが、40歳の醜いデブ。今まで女性と付き合った事も無い童貞です。キモイ係長というのが私に対する周囲の見方で、実際その通りだと思っていました。

でも日を追うごとに、彼女に対する思いは募ります。あの黒タイツの脚を自分のモノにしたい。狂おしいほど彼女が欲しくなった私は、気持ちを伝えるために、彼女にプレゼントをする事にしました。

翌朝、その子が出社して机の引き出しを開けるのを、私は今か今かと待ち続けました。引き出しの中には私からのサプライズプレゼントとラブレターが入っているのです。私からのプレゼント、それは彼女が穿いているような黒いタイツです。それも結構な高級品できっと気に入るはずです。ラブレターには、もしそのタイツが気に入ったら、会社に穿いて来て欲しいと書きました。

午前中は彼女は引き出しを開けませんでした。悶々としながら午後を迎えましたが、あいにくと私は外出になり、帰社した頃には、彼女は退社した後でした。あの子はタイツを受け取ってくれたのか?手紙を読んでくれたのか?

すごく気になった私は、こっそりと彼女の引き出しを確認しました。私が入れたプレゼントと手紙はありません。彼女がそれを手にした事は分かりましたが、明日、私があげたタイツを穿いて来てくれるのだろうか?もしかして、突然のプレゼントに驚いて引いてしまったのではないか?あるいはキモイ係長と思われて、会社に報告されるのではないか?急に不安になった私は、自分の愚かな行為を後悔しはじめました。

翌日、憂鬱な気分で出社した私は彼女の出社を待ちました。おはようごさいまーす、と挨拶する彼女の声が聞こえ、目は彼女の足元を追いました。

黒タイツではありません。肌色のストッキングです。私は失望すると共に、肌色のストッキングが、私に対する抗議か反発のような気がして動揺しました。恐る恐る彼女の顔を見ると、いつもより冷淡な表情です。その目は私に対して、変態、キモデブ、童貞、死ね、と言っているかのようでした。ダメだ、終わった。きっと彼女は会社の上司にも私からのプレゼントについて報告した事でしょう。午後にはその事が噂になり、私は皆から軽蔑されて、会社に居られなくなる。そんな悪い連想がグルグルと頭を駆け巡り、仕事が手につきませんでした。

地獄のような時間が過ぎた後、息苦しくなった私は喫煙室を兼ねた倉庫に行きました。辞表をどう書こうかと思いながら倉庫のドアを開けると、彼女がタバコを吸っていました。彼女は黒いタイツを穿いていました。私がプレゼントしたタイツである事は間違いありません。彼女は私を見つめて言いました。

これ、すごくいいタイツだと思いません?はき心地も最高だし、こんなのが欲しかったんです。どうして私がタイツ好きだって分かったんですか?プレゼントして頂いてすごく嬉しい。あんまり嬉しいから、すぐに穿くのがもったいなくて。係長に真っ先に見て欲しかったから、ここで待ち伏せしちゃった。

タバコを吸いながら、ニコニコする彼女の笑顔、黒いタイツの綺麗な脚、待ち伏せしちゃった、というフレーズを聞いて、私に奇跡が起きました。

あ、あまりにも君の脚が綺麗だから、もっと綺麗にしたくて、そのタイツを穿いて欲しかったんだ。ぼ、僕はこんなデブだけど、君の事を誰よりも愛してるんだよ。本当に綺麗だ、穿いてくれてありがとう。

自分でも信じられない、歯の浮くようなセリフを言う私を彼女は目を丸くして見つめていましたが、素敵です。そんな風にまっすぐに私を見ていてくれたなんて感激です、と言いながら、彼女は私に抱きつきました。

その後、会社を早々に退社した私と彼女は、食事をしてホテルに行きました。童貞の私でしたが、彼女はすごく満足したようで、二回も逝ってくれました。二回目のセックスでは、私のリクエストで黒いタイツを穿いたまま相手をしてくれました。その後も彼女とはいい関係を続け、今では私の最愛の妻です。私たち夫婦がタイツセックスを続けている事は言うまでもありません。めでたしめでたし。