mako1988

私たちのエッチな体験談

私のエッチな体験・皆のエッチな体験、ネットで拾ったエッチな体験の話をいっぱい掲載

2014年08月

31 8月

陸上部だった彼女

大学出たてだった俺は、フリーター状態だった。

バイト以外では特に打ち込むものもなく、前略恋愛プロフィールで、女をあさるのが趣味と化していた。

はじめの一年間はサクラに騙されすっぽかし食らうこともあった
が、あとは手慣れたもの。サクラをかぎわけ、若い娘やら熟女やら食いまくった。

当時まだ車、免許がなかった(笑)

だから待ち合わせにはマウンテンバイクや原付で駆け付けてた。
タクシーで来たとかホラふくこともあったが、それでアウトになっ
たことはない

で、つながったのが、その女。

顔は篠田麻里子がひとえまぶたになった感じ。

カラダは全盛期の藤原紀香だな

ところが、篠田が住んでいる所は、俺の町から100キロ以上離れた
田舎町だった。会うことは不可能に近い。仕方なく、はじめはエ
ロ話をしながらテレホンセクスをしていた。

篠田はJK卒業したてのヒマっ子だった。あとで判明したが、田
舎の不動産屋の娘だった。

そして、ついに転機が訪れた
篠田が町に遊びにくることになった

で、夜中に会うことになった。俺はもちろん原付で30分かけて会
いに行った。

夜中に初顔合わせ。
海辺のラブホにgo

話を聞くと素朴で天然な篠田は、エッチは経験済みのようだ。
多分、相手は前略恋愛プロフィールで知り合った男だろう。しかしまだまだ覚えたての
コムスメ。さっそくうれしいひとこと

篠田「東野さんにいろいろ教えてもらいたいとよ」

さらにうれしいことに、篠田のブラと下着の色は、レースのはいっ
た青だった

JK卒は普通こんなのつけない
へたくそなアニマル柄
小悪魔なツルツル素材
がいいとこだ
そんな一般的な下着で燃えるはずがない

あ青。。。

俺がテレホンセクス中に、冗談半分でリクエストしたやつだ。

そのあとは、フェラだ。
ほとんど未経験のはずなのに、普通にうまい。

篠田「ビンで練習とかしよったとよ」

JK卒がビンでフェラ。。。
脳の裏に、静かな雷が落ちる。
(・∀・)ウハッ

そのあとのエッチの激しいこと。
クラスで8番目に可愛い素朴で天然な篠田麻里子が、いきまくるの
だ。

篠田「んんっ、はあっ、あ゛っ、」

つまる感じだ。最後はほえるようにして、声を殺そうとして我慢
できずに

篠田「っ〜〜゛、」

イク。

俺チロリアン遅漏。挿入して30分はピストン。
篠田はずっといきまくるのだ。

東野「イクときは言えよ!」
篠田「うん。あっ、あっ、いっいっちゃう!イク゛っ」

東野「いったか!」
篠田「。。うん」

東野「いやらしやつめ。何回目だ」
篠田「わ、分かんない」

東野「ん〜?五回目だろ!おらおら」
篠田「あ、ん、ふ、は、あっ、またイク゛!っ〜〜」

東野「六回!」

以上、三十回は繰り返しした
若かった。

さんざんピストンして、ゴム内に発車。
ゴム外して、しごいて発車だったかもしれんが。

朝を迎え、近くのコンビニでおにぎり買って、2人で海辺で食べ
た。

その日は、たしかそれで終了

また後日、会うことになった。

あまりにも激しくやったので、篠田はエッチがまたやりたくなっ
たようだ。

篠田
「東野さんのチソポ、すごかった。ウチ、そんななったことなかっ
たっさ」

東野
「また、やる?」

篠田
「うん!」

俺は今度は大人に振る舞おうと、バーで酔わせてからセクースに
持ち込むことにした

今考えると、なくても良かった出費かもしれない
でも、篠田が恋愛の対象に入ってたのだと思う。

ちなみに顔は、クラスで8番目
篠田は言い過ぎた
今考えると小田切まいを二階級特進させるとちょうどいい。うん。

何度か顔を出していたジャズバーに行き、話をして、適当に飲ん
だところで店を出る

マスターが帰りぎわに手品を見せてくれて、小田切は素直に感動
してた。

さてここからがお楽しみタイム

ホテルでは、また激しいプレイが始まった。
いかせて、いかせて、これでもかといかせる

ちなみに東野は極度の遅漏。セクースで相手を疲れさせても尚や
ろうとして「もう疲れた」「痛くなってきた」「まだいかないの」
「もうやめて」と言われること数多。

激しい腰の動きに汗もかくかく。汗かき選手権があれば県大会レ
ベルだろう。

正常位から小田切の足を肩に担ぎ、中をえぐるようにピストンピ
ストン。

小田切「東野さんはまだいかないの?」

東野「うん、遅漏なんだよね、、、ゴムはずしたらイクと思うけ
ど。。。」

小田切「えぇ、それは。。。じゃあ、ちょっとだけよ」

キター

ちょっとだけよ の意味がよくわからないが、

いままでの経験上、この流れになってナマとなる確率は95パーセ
ント

顔や身だしなみがキチンとして清潔感があれば、
中に出さない約束さえ信じてもらえればゴムの壁は崩壊

で、最後の追い込みタイム

東野「どうや、気持ちいいか ナマ」

小田切「うん」

東野「東野さんのチソポ気持ちいいって言え!」

小田切「気持ちいい!東野さんのチソポ気持ちいい!」

そしてフィニッシュへ。
力を使い果たして、2人は眠りについた。

しかし、この日の行動が悲しい結末へと結びついた。

しばらくは腰や股関節につながる筋肉が全て痛かった
戦いの激しさを物語っている
名誉の負傷といったところ

しかし彼女はその後、体調が悪いといった
体調が悪いことが何をさすかは分からなかったが、
おそらく膣内が荒れているようだ。

病気?俺には自覚がない。

またしばらくして彼女が町へやってきた。今度は自分のアパート
でセクース開始。

自宅は布団だけで、スプリングのきいたマットはない。
プロのF1レーサーが軽自動車に乗るくらい、プレイの質は普通に
なった

たぶん流れ的に、小田切のスケベさを指摘しながら、どんなプレ
イをしたいか聞いたと思う

小田切がここでも最高のひとことを言う。

小田切
「うち、東野さんのお友達と3Pしてみたい!」

のど自慢の鐘が満点評価で鳴ってる東野

で、激しくバックからバスバス

まあこれでもかといかせるが、小田切の様子がおかしい

激しいと痛がるのだ

小田切
「うち、やっぱりあれ以来体調がおかしいとっさ、東野さん、病
気とかないよね?」

東野「ないない。。。」

実は淋とかをもらったことはあった
しかし病院いって直した
だから大丈夫なはず

東野「キミの彼氏のおっさんが、原因かもよ」

とりあえず犯人扱いは逃れた

小田切はその後、病院に行った
やはり膣内が荒れていて抗生剤で
治すことになったと言ってきた

いずれにしても小田切も複数の男とセクース関係があったようである

私は病気ではなかったが、その後小田切も遊びすぎを反省したっ
ぽく、、関係は一気に遠のいた

その後、恋愛的な方向にはいかず

携帯のアドレスも変更された

電話番号もきいていたが、
昔はキャリアが変われば番号も頻繁に変わった

いつしか完全な音信不通になって小田切との関係は終わった

今でも前略恋愛プロフィールで名前を検索すると、陸上部だった彼女の記録がヒッ
トする
31 8月

中学生時代の思い出

私は現在37歳のオッサンですが昔のことを思い出したので書いてみます。

それは中学2年の時でした。
私が育ったのは北関東の田舎で村でした。しかし田舎ながらスキー場や温泉施設があり冬のシーズン時には観光客で賑わうようなそんな村でした。

冬になると旅館や民宿に沢山の若い人が泊まりにきてましたので中2の性欲、探究心からよく友人数人と露天風呂にノゾキにいっていました。
あの日も友人4人と雪をかきわけいつものノゾキスポットへ・・・
はっきり言って当たり外れがあるのですがその日は大当たり!
女子大生グループが入浴中に運よく遭遇しました。入っているのは4人の女子大生だけという状況でなにやら女子大生達はおっぱぃをもみ合ったり股に手をすべりこませたりしてふざけて遊んでいました。
その光景はとてもエロく中2男子にはたまらないものでした。

しかし恍惚の時間は長くは続かず・・・いつものぞいていたので旅館のオヤジに目をつけられていて見張られていたのです。見つかってしまいました。
「おまえらー!」という怒鳴り声が聞こえた瞬間にみんな散開し逃げました。
私ももちろん逃げましたが運悪く私一人捕まってしまいました。
さんざんげんこつをもらって「お客様に一緒に謝りにいくんだ」と、のぞいていた女子大生の部屋へ旅館のオヤジにつれられいきました。

部屋をノックし「はーぃ」と若い女子の返事。恥ずかしさと緊張で息がとまりそうでした。
しかし扉は開けられオヤジが「大変失礼します。先ほどノゾキをしていた犯人です」と私をさしだしました。
私は「のぞいてしまってすみませんでした。」と言い何度も謝りつづけました。

女子の皆様は、ケラケラ笑って「謝っても許されないわよ。どうしようか?」と相談しはじめました。
旅館のオヤジは「本人もこうして反省してますので・・・どうか穏便に」と助け舟を出してくれました。
女子大生達は「折角遊びにきて警察沙汰もなんだから全員に1時間ずつマッサージすることで許してあげる」と言いました。
私は「わかりました。何でもします」と答え、旅館のオヤジも「家には内緒にしてやるからきちんと謝罪しなさい」と部屋をあとにしました。

私はどうしていいかわからずに呆然と立っていました。
女子の中の一人が「何ぼけっとしてるの?こっちきなさいよ!」と私を呼びつけました。
恐る恐る近づいて正座して青い顔をしてました。
そしたら・・・女子4人が一斉に大爆笑!!!「ケラケラ。ギャハハハ」と大笑いしてて私は何がなにやら・・・
すると女子の一人が「キミ中学生?」と聞いてきました。

「ハイ。中学2年です。」
「いつもノゾキなんてしてるの?」
「いつもじゃないですけど・・・たまに・・・」
「私たちのこと見てたんでしょ?興奮した?」
「・・・・・・」
「怒ってないから安心して^^興奮した?どうだった?」
「すごくエッチでした。キレイだし。興奮しました」

と会話が続きました。
矢継ぎ早に色々質問されてしどろもどろ答えていました。

女子大生達は4人でそれぞれ以下の感じ

アイコ・・・一番好みのお姉さんだった。最初に話しかけてきたのもこの人。篠田麻里子似。
エミ・・・おっぱぃが強烈。Fカップはあったんじゃ??おっぱぃ強烈すぎておっぱぃしか覚えてない
ミサト・・・エロw大島優子似
マリ・・・童顔。同級生くらいにしか見えなかった。

アイコ「さてさて・・・とりあえず約束だしマッサージはしてもらおうかな。私からね♪」
ねそべってしまいました。
アイコ「ほらはやく。肩から背中指圧でほぐして」
私「わかりました。失礼します。」と上にのりマッサージを始めました。

アイコ「やっぱ男の子だねぇ。力あるから気持ちいいよ〜♪」

私はマッサージをしていましたがやがて緊張もとれて若いお姉さんの身体に触れていることに興奮しはじめてしまいました。
上にのっているのにチンポがカチカチになってしまったのです。
私はばれないように浮かしながら頑張ってマッサージを続けていましたが・・・ミサトさんに気づかれましたw

ミサト「ねぇ。キミたってるでしょ??」
私「・・・そんなことないです」
ミサト「嘘だよー!たってるってば。ほらエミもマリも見てみ♪」
エミ・マリ「ホントだー!おっきくなってるー♪」
アイコ「マジ!?」
私「ごめんなさぃ・・・」
アイコ「まじかー!私にマッサージしてて興奮しちゃったのか^^可愛い♪」

するとミサトさんがエミさんの巨乳を後ろから鷲づかみにもみもみしだして私に見せ付けてきました。
ミサト「ほーら。おっぱぃだよー♪エミのおっきぃから興奮するでしょ??」
エミ「ちょっとぉミサト。。。はずかしいよぉ」

私の目はエミさんのおっぱぃに釘付けです。(あ、因みに皆さん浴衣でした)
マリ「ちょっとガン見じゃんかー♪エロだねぇ。さすが中2男子♪」
エミ「見ちゃだめぇ。ちょっとやめてよー」
アイコ「いいじゃん♪へるもんでもなし^^」
ミサト「そーだそーだ♪もみもみ・・・」

なんと・・・激しくもんでいるうちにおっぱぃが浴衣がはだけて生おっぱぃに!乳首までまるみえです。
アイコ「あー生ぱい見たね!それじゃ・・・」
と、私の後ろにまわって羽交い絞めに。
アイコ「マリ!この子のズボン脱がして!」
マリ「了解です!アイコ隊長♪」
といってさくっとズボンとパンツを一緒に脱がされてしまいました。(ジャージだったからか簡単に脱がされました^^;)

全員「おぉー!」
マリ「凄い〜中学生でもおっきいんだね」
アイコ「固そう・・・」
ミサト「握ってみよー♪」
といってエミさんからはなれて私のチンコをギュっと握ってシコシコしてきました。

ミサト「すっげ。固いしなんか脈打ってる。ここまでしちゃったし出してあげようか?」
私「・・・・・・」
ミサト「気持ちいいでしょ?返事は?」
私「はい。気持ちいいです・・・」
ミサト「女の子とエッチしたことあるの?」
私「ないです・・・」
ミサト「さわられたことも?」
私「ないです・・・」
ミサト「それじゃ今が始めてなんだ?可愛い♪」

・・・どぴゅっ!
ミサト「キャッwwwもー出るならいいなよー。すっごぃ濃い〜」
他3人「すご〜ぃ。。。出たぁ」

私は放心状態です・・・
ミサト「でも凄いねぇ。あんなに出したのにまだたってるじゃん♪流石中2」
ミサト「4人の中で誰が一番好き???」
私「えっ?」
ミサト「正直に言ってね♪」
ミサトさんは自信ありげでした。

私「アイコさん・・・・」
ミサト「えー!気持ちよくしたげたのぃ!なんだよー」
ぺしっと頭を叩かれましたw

アイコ「可愛い♪私もキミみたいな子好きだよ^^」
アイコ「今度は私がしたげるね♪」
というとチンコを握りました。
握ったと思ったら上にまたがり・・・

マリ「ちょっとアイちゃんやっちゃうん??」

ずぶっ・・・訳がわからないうちに入ってました。
アイコ「はぅ〜。。。凄い固い・・・」
ミサト「はやっ」

がしがしと動いてあっというまに中でどっぴゅんです。。。
アイコ「あ〜もう出しちゃったの?しょうがないか。私の舐めて」
というと抜いて顔の上にまたがってきました。
私は自分の精子があふれてきてるのも忘れ無我夢中でべろべろ舐めました。

アイコ「あ〜ん。上手よ。いい・・・そこそこもっと」

一心不乱に舐めていたら下半身に違和感が。誰かが乗ってきました。

・・・以下繰り返しで結局全員とエッチしてしまいました。夢のような経験でした。

因みに20回以上朝までやってました。

31 8月

図書館で借りた本にいかにも手作りっぽい可愛いしおりが挟まっていた

図書館で借りた本に栞が挟まってた。
タティングレースで編んだいかにも手作りっぽい可愛いしおりは、
すごく手が込んでる様に見えたから、返却する時に司書さんに頼んだ。
俺より前に借りた何人かのうちの誰かが忘れたものだと思ったので。
「すごくきれいで勿体無いので、できれば返してあげて下さい」
「はい、お預かりします」
自分で頼んでおいてアレだけど、そんなの本来の仕事じゃないだろうに、
いわゆる文学少女がそのまま大人になったみたいなメガネの司書さんは、
愛想良く笑った。きっとこの人に預かってもらえれば持ち主に戻るって、
根拠も無く俺は思った。そういう笑顔だったね。

自分の手を離れて安心してしまい、そんな事すっかり忘れた一ヶ月後の
図書館で、司書さんに話しかけられた。
「あの栞、ちゃんとお返ししておきました」
「あー、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」
「?」

改めて司書さんにお礼言われたのがいまいち腑に落ちなかったが、
その理由は後で解った。
栞は司書さんが自分で本を借りた時に挟んだままにしてしまったもので、
編み物も得意な本人の手作り。その場でお礼を言いたかったけど、
利用者の情報は秘密厳守なので、ひとまず、預かったということにした
というのが真相だった。あれは素で嬉しかった笑顔だったのね。

てなわけで、その司書さんが嫁です。

その頃引越した街には、なかなか広くて設備も新しい図書館があって、
そこはタダで静かで空調も快適だったから、当時なんちゃってミステリ
ファンの大学生だった俺は、金が無い時の暇潰しに良く使っていた。

通い始めて三ヶ月くらいの頃だったか、借りた本に栞が挟みっぱなしに
なってるのを見つけた。レース編みの手作りっぽいかわいい栞は、当時
編み物の知識も興味も全く無かった俺ですら解るくらい手が込んでいて、
そのまま放置するにはもったいないクオリティだった。

これはきっと、俺以前に本を借りた誰かが挟んだまま返却してしまった
物だろうと考えた俺は、できればその誰かに返してあげたいんですがと
司書さんにお願いした。その時が彼女との初対面。
愛想よく「お預かりします」と答えた笑顔がいかにも仕事できます的な
余裕たっぷりで頼もしかったから、この人に預ければきっと大丈夫って、
ちゃんと栞は持ち主の手に戻るって、俺は根拠も無くそう思った。

後で聞いてみれば、彼女がその図書館に勤め始めたのは、俺が引越して
くるずっと前だったそうで。だから、当然既に何度か顔も合わせてた筈
なのに、それ以前は存在が全く印象に残ってなかった。
黙ってるとクールな感じだが、話すと実は物腰が柔らかく表情豊かで、
見た目は清潔感のあるメガネの文系タイプっていう、それこそ思い切り
俺の趣味ど真ん中な人だったんだけどね。

さて、忘れ物を預けたこと自体すっかり忘れた一ヵ月後くらい、久々に
行った図書館で彼女に呼び止められた。
「あの栞、ちゃんとお返ししておきました」
「あー、ありがとうございます」
「いえ、こちらこそ、ありがとうございました」
見た目クールだけど実は表情豊かな人だって事には、この時気づいた。

ニコニコ笑ったその時の笑顔は、愛想笑いでも一ヶ月前に話した時の
いかにも仕事できるっぽい頼もしい笑顔でもなくて、何というか子供が
誕生日プレゼントの包みを開く時の嬉しそうな顔というか、貧弱な俺の
語彙ではちっとも表現できない、とにかくすごく可愛い笑顔だった。

取り敢えずきっかけなんてそんなもんで充分だった。
ゲンキンなもので、今までその存在に気づいてすらいなかったくせに、
今度は彼女が気になって気になってしょうがなくなった。

たまに暇つぶしじゃなくて、調べものとかマジメな用事があって図書館
に行った帰り道だとかに、ちゃんと目的は果たせているのになんとなく
物足りなさを感じていたり、あるいはガッカリしてる自分に気づいて、
そういえば今日はあの司書さんいなかったなーって思ったりしてね。

それからまただいたい一ヶ月の間、仲良くなりたい一心で、暇つぶしが
目的だった筈の図書館にわざわざ時間を作っては通い詰めて、それで
何ができる様になったかといえば、仕事の邪魔にならない程度の本当に
ささやかな世間話だけ。それも貸し出しや返却のついでにカウンターで
という、彼女にしてみればそもそも誰が相手でもある程度会話せざるを
得ない状況の時のみ。まだちゃんと名前すら聞けてない。

別にそれまで女の子と付き合った経験が無かったって訳じゃない。でも、
彼女相手だと何故かとんでもなく緊張してしまい、会話が続かなかった。
自己嫌悪で凹んだね、激しく。それでも諦めなかったけどさ。

で、諦めなかった甲斐があって、そんな状態からでも更に二ヶ月くらい
経つ頃には、もう少し彼女のことを知ることができていた。

本好きが高じて司書になるくらいの読書家だけど、特にミステリとSFが
好きで、アガサ・クリスティとP.D.ジェイムズのファンだということ。

彼女が本好きになるきっかけは、子供の頃、両親の仕事の関係で海外に
住んでいた時に読んだ『いさましいちびのトースター』という本で、
これはお気に入りだったのに、日本に帰ってくる時に引越しのドサクサ
に紛れて無くしてしまっていて、それを今でも残念に思っていること。

あとついでに、これが一番重要なポイント、どうやら今付き合っている
相手はいないらしいということ。
もしかしたら俺にもチャンスがあるのかも知れないって、そう思った。

時間をかけてほんの少しずつ。自分でもちょっと笑えるくらい少しずつ
距離を縮めて、世間話と雑談の他に、小説家の名言や作品の台詞を引用
して元ネタを当てるささやかなゲームなんかができる様になる頃には、
初めて話してからもう半年以上経っていた。

貸出しを頼めば同じ作家のお勧めについて、返却に行けばちょっとした
感想や印象的な表現について。それから大学で使う資料の相談をすれば、
「何かお役に立てることがありましょうか?フィールディングさん」
「えーっと、それは『女には向かない職業』ですね」
お勧めや感想はともかく、元ネタ当てゲームなんか出し合ったところで、
引き出しの多い彼女と違って俺の正答率なんか二割位で散々だったけど、
そういうちょっとしたやり取りが楽しくて、嬉しかった。

さて、それからまたしばらく経って十二月。
仕事の合間のちょっとしたお喋り程度だったら彼女も楽しそうに見えた。
だから、冷静に、客観的に考えて、取り敢えず嫌われてるって事は無い
のでは?とは思った。鬱陶しがられてもいない筈。
でもその頃に至っても、まだ仕事中以外彼女と会った事もなかったから、
図書館の外に誘える関係になるために、その日はアイテムを用意した。

『いさましいちびのトースター』
オリジナルの原書で初版。きっと彼女が子供の頃読んだのはこれだろう。
ちょっと良い値段したけれど、これをきっかけにもっと仲良くなれれば、
こんなのは安い買い物だ。そう思った。
「たまたま本屋で見つけて、つい買っちゃったんですよ」
とでも言っておけば、クリスマスシーズンだしそんなに引かれるほど
重いプレゼントではない筈だって逃げ道も作った。
我ながらチキンでヘタレだなと今でも思うけど、何故か彼女が相手だと
一歩踏み出すのが怖く怖くて、どうしようも無かった。

その日、雪がちらほら降り始めたりしてる寒い平日の午後は、普段以上
に利用者も少なくて、俺にとっては都合が良かった。
(たまたま見つけたから、つい買っちゃったんです)
(別に深い意味は無いんです)
(確か愛読書だって仰ってたなと思って)
サラッと、あくまでも軽い感じでプレゼントしようと決めて、頭の中で
何度も言葉を反芻してたら、どうやって話しかけるか考えるのを忘れた。
彼女はフロアの奥で書架の整理をしてたから、仕事の手を止めてもらわ
なくちゃいけなかったのに、挨拶くらいしか思いつかなかった。
「こんにちは、今日は寒いですね」
「こんにちは、そろそろ(俺が)来る頃かなと思ってました」
仕事の邪魔をするのが申し訳なくて恐る恐る声をかけたのに、いつもと
変わらず笑ってくれたのが嬉しかった。良く考えたらカウンターの外で
話しかけたこと自体、その日が初めてだったんだよね、確か。

「実は、階段上る足音だけで、あの人が来たって解っちゃうんですよ」
「えーっと、それはコレット。『ジジ』しか知りませんけど」
「はい、正解です」
困らせる様なお願いなんてしたことはなかったから、そもそも彼女の
ネガティブな表情なんか知らないけど、そんなに迷惑そうな感じでも
無かったし、元ネタ当てゲームを振る程度の余裕もあるってことで、
これはチャンスなんだと思った。
「本屋でたまたま見つけて、つい買っちゃったんですよ」
「確か愛読書だって仰ってたなと思って」
「?」
”たまたま見つけてつい買っちゃった”ことを強調するために、敢えて
書店の普通の紙袋で包装してもらったプレゼントの中身を覗き込んで、
みるみるうちに彼女の表情が変わった。
「そう、これですよー、この表紙」「大好きだったんですよねー」
「うん”どこのトースターだって、僕より上手くトーストを作れない”」
「これ、本当にいただいちゃって良いんですか?」
ノスタルジーを刺激されたのか、辛うじて声こそ抑えてたけど、いつも
よりはるかに饒舌な口調になって一人で喋る彼女の様子に、俺の方まで
嬉しくなった。苦労して探した甲斐があったって、そう思った。
「どうぞ、貰っちゃって下さい」
「ありがとうございます」

かなり良い感じの雰囲気だった筈なんで、ここでもう一押しできれば、
話は早かったんだが、彼女に対してはそれができないのが当時の俺。
照れ隠しと空気の入れ替えで彼女に話題を切り替えられ、良い雰囲気は
そこで終わってしまった。
「あ、そうだ。連城三紀彦、いかがでした?」
「えっと?」
「『戻り川心中』、今日までですよね」
完全に忘れてた。本当は借りた本の返却に来た事にするつもりだった。
プレゼントの本は、あくまでもそのついでという事にする筈だった。
「それ(プレゼント)に気を取られて忘れました。明日持って来ます」
「はい、お待ちしてます」
プレゼントが効いたのか、彼女はいつもにも増して笑顔だったけど、
俺の方は久しぶりの自己嫌悪だった。家に帰ってうーうー唸るレベル。

彼女の前では見かけより意外としっかりしてる年下でいたかったから、
それまで返却期限をきちんと守って常に前日迄に返却していたのに、
それが台無しになってしまったと思った。
なにより、わざわざプレゼントを贈るためだけに図書館に行ったのが
ばれてしまっては、意味深になってしまう。

結局、その日は、プレゼントを俺が思ってたよりずっと喜んで貰えたのが
嬉しかったことと自己嫌悪の二つで頭の中が一杯になってしまい、他の
事まで気が回らなかった。

元ネタ当てゲームでのシドニー=ガブリエル・コレットの言葉は、あれが
全文じゃないってこと。その頃の彼女の勤務シフトだと、翌日は休日の筈
だってこと。俺がどんな本を借りていて、返却期限がいつなのか覚えてる
なんて、普通に考えてただ仕事熱心ってだけの話じゃないだろってこと。
そういう色々に気づいてみる余裕なんか、これっぽっちも無かった。

夜中まで降り続いて、朝になっても道路にしっかり残った前日の雪は、
今考えればそんなに大した量じゃなかった筈だけど、俺にとってはそれが
人生で三度目くらいに見た本物の雪。普段だったら家から一歩も出ない。

それでも返しに来ると言ってしまった以上、出かけない訳にも行かない。
仕方なく家を出て、何度か転びながら苦労して歩いてお昼近く、ようやく
辿り着いた図書館のカウンターに、彼女はいなかった。

”お待ちしてます”とは言われたけれど、もちろん言葉通り俺を待ってて
くれるなんて思ってた訳じゃない。司書には色んな仕事があって、彼女も
いつも忙しそうだったから、姿が見えなくても仕方ないと思った。

当時の俺的にはカウンターにいてくれないと話をする口実が無かったし、
雪道歩くもの結構大変だったし、更にその日は前日カッコ悪かったのを
何とかリカバリしたいと思ってたから、ぜひ会って話がしたかったけど、
忙しいなら仕方ない。すごく残念だけど、でも仕方ない。そう思った。

だから、返却の手続きをしてくれた同僚の司書さんに、彼女は休みだって
ことと、なのに朝からずっと閲覧コーナーにいることを、少し呆れ気味の
苦笑混じりに教えてもらったら、思わず、話かける口実を作るのも忘れて
教えられたパーティションに行ってしまった。
こんな寒い日になんでわざわざ来てるんですかって、聞きたかった。
みんなが仕事をしてるから、図書館の本を自分で借りることはあっても、
休日に閲覧コーナーを使ったりはしないって、以前言ってたからね。

でも、俺としては何か意味深なモノを期待していたその質問の答えは、
えらくあっさりしてた。
「昨日、お待ちしてますって言ってしまったので」
読んでた『トムは真夜中の庭で』にいつか見たレースの栞を挟んで、
いつもの営業スマイル。いちいち可愛いんだこれがまた。

それだけですか?って素で聞き返したら、それだけですって返事された。
プレゼントに舞い上がってしまい、翌日の休みをうっかり忘れてたって。
でも、言ってしまったからにはやっぱり待ってないとって思ったって。

いや、でも待ち合わせとかさ、時間とかちゃんと約束してた訳じゃない。
返却期限なんて一日遅れたら二日も三日も同じでしょ?その上寒いし、
雪積もってて歩きづらいし、返しに来なかったらどうするんですか?
あっさり返ってきた答えに納得できず、そう聞いた俺を彼女は笑った。
そういえば、そうですねってさ。
「でも、いつも期限はちゃんと守ってらっしゃる方ですし」
「今日は予定が無いので、一日ここで本読んでても、それはそれで」
その、恥ずかしいのをごまかす笑い方が新鮮で、思わず誘ってしまった。
「この後予定が無いなら、どこか行きませんか?お茶とか」
これ言うのに、初めて会話してからだいたい九ヶ月。
何度も言おうと思っては言えずにいたのに、その日はあっさり誘えた。
聞きたいことがたくさんあった。話したいこともたくさんあった。

雪道歩いて靴は濡れてるし、その上転んだからコートのケツなんかも
汚れててカッコ悪かったけど、そんなのは誘っちゃってから気づいた。
歩きながら足許危なくて、何度か手を引いて助けてもらったりして、
その時初めて手を繋いだんだけど、そんなのも後になって気づいた。
初めて二人で外を歩いたのが嬉しくて、俺なんか一杯一杯だった。
相手が彼女じゃなければ、いつもはもう少し上手くやれたんだけどね。

さて、自分で誘ったくせにどこに行くかも考えてなかった俺を近所の
コーヒー店まで連れていって、自分にも話があったと彼女は切り出した。
「誘っていただけて、ちょうど良かったです」
「昨日のあの本、たまたま見つけたっていうの、嘘ですよね?」
貰った時はただ嬉しくて喜んじゃったけど、冷静になったら解ったって。
八十年代に発行された洋書の初版が、探してもいないのにその辺の本屋で
”たまたま見つかる”事も、”つい買っちゃう”値段が付いてる筈もないって。

結局、俺の小細工も演出も最初から何の意味も無かった。
今考えればすごく恥ずかしい話だけど、そう言われるその瞬間まで、
相手が本を扱う職業に就いてるってこと、すっかり忘れてたんだよね。
精一杯準備したけど、俺の嘘なんてそもそも通じる筈が無かったんだ。
だから俺は全部白状した。
あの本の話を聞いた日からずっと、いつかプレゼントしたいと思って
探してたこと。どう渡せば簡単に貰ってくれるか、一生懸命考えたこと。
そればかり考えてたせいで、借りた本の返却期日を忘れたこと。
と、ここまで喋ってしまえばもう隠す意味も無いし、次はどうせこれが
聞かれるだろうと思って全部ぶちまけた。プレゼントしたかった理由。
本に挟まってた栞の持ち主を探してもらったあの日から、会いたくて、
仲良くなりたくて、話をしたくて図書館に通ってたこと。

一通り話し終わって、そこに至るまでだいたい九ヶ月というのが我ながら
ちょっと粘着質な感じがしたので、最後に、”ストーカーみたいで気持ち
悪かったらごめんなさい”って謝ったら、彼女は笑った。
「じゃあ今度は私の話をします」

あの栞を作ったのは自分で、借りた本に挟んだまま返却してしまったもの。
専用の道具を使うレースの編み方を初めて試して、練習のつもりで作った。
だから、無くしてしまっても特に気にしてなかった。
まさか、そんなものをえらく深刻な顔して”すごくきれいで勿体無い”と、
わざわざ律儀に届け出てくる人がいるとは思わなかった。

気になりはじめるきっかけは、それで充分だった。

栞が挟まってた本と同じ作者の作品を続けて借りている事に気づいたから、
一大決心をして、返却のついでにその作者の話をしてみた。
貸出し期限の前日に返却される場合が多いことに気づいたから、同僚に
お願いしてシフトを調整してもらった。
せっかく会えても、年下の、しかも大学生相手にどう接すれば引かれずに
仲良くなれるか全然解らなくて、好きな本の話くらいしかできなかった。
探りを入れる為に、時々元ネタ当てゲームに意味深な言葉を混ぜてみた。
その前の日のコレットも、じつはそういう意味だった。
「なんか、一人でぐるぐるしてしまいまして」

そんな素振りなんかちらっとも見せなかったのに、実は一杯一杯だったと
恥ずかしそうに笑う彼女を顔を見たら、全身から力が抜けた。
一人でぐるぐるしてたのは俺だけじゃなかったんだって解ったら、なんか
安心してちょっと涙出た。

それからずっと一日中好きな本の話をして、次の休日の約束をして、
そのあたりからようやくまともに付き合える様になりましたとさ。

当時俺20歳で嫁さん24歳。
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